芸大講座「琉球紅型の構造」平田美奈子(芸大共同研究員)

⒈ 染色とは
白地の布に模様を染めること。(道具、方法、材料、模様)
常盤紺型・会津型 摺り疋田(ひった)・疋田鹿子(絞り)

⒉ 染物について
布への模様の転写方法
●模様を布に(表す、移す、置く、描く)道具と方法
① 紙・型紙 摺込み/糊置き~和更紗/中形・小紋・紅型型染
② 板/木型  (版/締める) 木版捺染/板締め
③ 糸    (縛る・縫う) 絞り染め/辻が花
④ 糊筒・筆 (描く/糊引き)筒描き・友禅染め/描絵

●模様を染める  直接捺染・間接

3、技法と道具  模様の特徴
●型染め・・・・型紙 緻密な小紋~絵画的な大柄まで
連続的な型置きによる繰り返しの柄
●筒描き・・・・糊袋 躍動的な線 フリーハンドによる大らかな線

4、模様と技法と道具の関係
●型染  衣装
●筒描き 大物布 ウチクイ(ふろしき)や舞台幕

5、紅型型染の種類
●衣装 着物
●裏地 染物 紅型(大柄~小紋まで)
●織物 読谷山花織(裏地の一部)
●衣装の一部 ウチャッキ(袖なしベスト)の縁部分の裂地
スディナの紐(八重山の二部式衣服の上着)

6、琉球の型染と本土の型染
防染糊を使用した型置きによる染物 型染
●本土  裃(小紋)、浴衣(中形)、夜具地(大形) 一色染
●琉球  衣装  一色染め・多色染め

7、本土小紋と琉球クムン(紅型)
●技法  型染  型紙・糊防染
●模様  遠目には一見無地のごとく~目立たない模様
型紙全体に均一に模様が置かれる
●色   一色染めと多色染め

8、小紋の型紙の制作方法
型地紙への模様の付け方
●本土 小本(パターン)からの転写
●紅型 模様のガイド(押し線の跡)、型紙からの転写、小本の存在はない

型彫りの道具
●本土 小刀 道具彫り用の錘
●紅型 小刀(シーグ) 丸錘

9紅型の柄
型紙の一パターンから衣装の柄への展開 連続模様構成~完結模様構成
衣装の柄 縦へ繰り返す連続模様、天地と左右へ広がる対称模様

重ね型(朧型)の特徴  重量感のある独特で複雑な模様
●模様 小紋から中柄、二枚の型紙は同サイズを使用
●技法 二枚の異なるもようの型紙を重ねる
●型紙 一枚のみ使用、二枚の型紙に意味的な繋がりはない
●配色 二枚目に置かれる模様には黒などの濃い色調

ペーチン