芸大講座「沖縄織物の構造」新田摂子(芸大共同研究員)

織物の三要素
① 素材             絹、木綿、芭蕉、苧麻、桐板(とんびゃん)
② 組織   平織、絽織(ろおり)、
③ デザイン 無地、縞、格子、絣、浮織

⒈素材
●絹  :長繊維、繭 真綿紬・絹糸・生糸 捻りなし 光沢がある(絹糸) 生糸(硬い)
●木綿 :種子繊維 綿花 捻りあり 毛羽あり 柔らかい風合い
●芭蕉 :葉脈繊維 芭蕉の葉脈 捻りあり 毛羽なし 繊維が硬く折れている 機結び
張りのある風合い
●苧麻 :靭皮(じんぴ)繊維 苧麻の茎 捻りあり  毛羽少しあり 捻り継ぎ 柔らかい風合い
●桐板 :靭皮(じんぴ)繊維 制作方法不明 毛羽なし 捻り継ぎ 透明感があり張りがある

⒉組織
●平織     :最も基本的な組織 経糸と緯糸が1本ずつ交互に組織する
●絽織(ろおり):からみ織の1種 平織の綜絖以外にからみ綜絖の2種類が必要

3、デザイン
●無地
●縞・格子:非対称な縞模様 杢糸(飾り糸)に特徴
●絣   :経絣、緯絣、経緯絣 手結い絣と絵図絣 天然染料による重ね染め
幾何学的な模様構成
●浮織  :経花織、緯浮花織、両面花織、ろーとん織、縫取織

4、素材、組織、デザインの組合せ
●読谷花織 :格子に経緯絣、緯浮花織の組合せ
●手縞   :経糸は生絹、緯糸は木綿。デザインは格子に緯絣の組合せ
●花倉織  :経糸は芭蕉、緯糸は絹。組織は平織と絽織。デザインは両面花織り

5、沖縄織物の特徴
沖縄織物は5種類の素材を使い分け、組織やデザインを総合的に組み合わせる
ことによって多様な複合的な織物技術を確立して他府県にはない独自のものを
作り上げ発展してきた。

ペーチン