芸大講座「琉球建築の構造」最終回

琉球建築の特徴
琉球建築は亜熱帯という地理的条件からくる暑熱・湿気・台風などに
対処して、構造的に耐暑的、耐風的な工夫が加えられている。

がっちりした石垣囲い、福木の防風林、ヒンプン、雨端、漆喰で固めた
赤瓦の屋根、屋根や門の魔除けのシーサーなど本土とは異なった特徴を有する。

種類
木造建築  宮殿、公館、神社仏閣、住宅
石造建築  城塞、拝所(御嶽)、橋梁、墳墓、石碑

沖縄建築の意匠と構造
穴屋 建屋地盤に柱穴を掘って柱を立て組み立てる。平民の住宅はこの構造である。

貫木屋 礎石に直接柱を乗せて、貫を通して角材を連ねる工法。士族の住宅の構造。

屋敷囲い  防風、防火目的で設置した。
●石垣 厚さ1~1.5メートル、高さ2メートル内外、
●あいかた積み(亀甲乱れ積み)、野面積み(自然石をそのまま積む)
●平民は福木、仏桑花、ガジュマルなどで囲った。

屋根
本瓦葺き 瓦は、赤色の素焼きの瓦で、男瓦と女瓦を組み合わせて、漆喰で
塗り固める。夏涼しく、冬暖かい。赤い瓦に白い漆喰が南国の真っ青な空に
映えて美しい。

構造
殆んどが木造で、低い平屋である。1番座、2番座に沿って縁側を設け、さらに
雨端(あまはじ)を設ける。これは、雨と直射日光を遮断する。

ヒンプン(屏風)
門を入ると、正面に屋敷の目隠しとして設けられている。石積み、ちにぶ、
板塀、生垣(仏桑花、つげ、げっきつなど)
客と男は右側、女と家人は左側と使い分けられていた。

シーサー(獅子像)
最古のシーサーは、「富盛のシーサー」で、1689年頃火伏せ、魔除けのため、
風水師の助言で作られた。門や屋根に乗っている。

仏教の伝来と共に、阿吽一対が作られるようになった。阿吽とは、神羅万象を
表現して、阿は口を開いて最初の音、吽は口を閉じた最後の音を表現しており、
口を開いているのが雄、閉じているのが雌とのことである。

雌雄については、厳島神社の狛犬の股間を調べた人がいて、それらしい物が
確認されている。一方で、口を開いているのが雌と言う説もある。なぜなら
女はよくしゃべるからと言うのであるが、俗説である。

ペーチン