映画「まぶいぐみ」

まぶい(マブヤ~)とは、沖縄語で「魂」をいう。まぶいぐみとは、何らかのショックや
事故により身体から抜け落ちてしまった魂を元の身体に戻すための儀式をいう。
沖縄ではマブイを落とした場所へ行き、「マブヤーマブヤ― ウーティキミソーリ」
(マブヤーマブヤ―帰ってきてください)と唱えながら祈るのだ。

この映画は「天国に一番近い島」と紹介された南半球に位置するニューカレドニア
における沖縄移民の二世・三世達の60年にわたる、ルーツを求めて苦悩する姿を
追ったドキュメンタリー映画である。

貧しい農村から新天地を求めて移住してきたものの、劣悪な環境の下で苦労の末、
何とか日々の生活の目途が付いたのもつかの間、日本の真珠湾攻撃による戦争勃発
により、移民たちは敵性外国人として、土地・財産は没収され、強制収容所送り
となり、一家は離散、二世・三世達の新たな想像を絶する労苦が始まった。

日本人ハーフと差別され、貧しい生活の中でも、一世への思慕の念、兄弟姉妹の
強い絆、日本人としての誇りを失わず60数年、自分のルーツへの思いは断ちがたく、
ルーツ探しはやがて「まぶいぐみ」として実を結ぶことになる。

距離にして7000キロ海を隔て、60数年の時を経て、初めての出会いにも拘らず、兄弟、
親戚たちが号泣して抱き合うシーンは切なくて、涙を抑えることはできない。
ニューカレドニアの美しい自然と、バックに流れるバイオリンとギターのユニットARIAが
奏でる爽やかで、まぶいを優しく包み込むような音楽も素晴らしい。
http://youtube.com/watch?v=0GPnx2LtO-A

大工先生チケットありがとうございました。

ペーチン